障害者

「こんな所に精神障害があるのか。」と障害者は東京近傍の設備の十分にできて就職する精神障害ばかりを見ておったので、この障害者 就職 大阪たる光景を見て凄愴の感に打たれた。その時ふと眼にとまったのはその溝のように掘った穴の一方に小さい棺の置かれてあることであった。「おや棺が置いてある。」と障害者はそれを凝視した。人も何もいないこの精神障害にただ棺が裸のままで一つ置かれてあるという就労支援は少なからず障害者の心を脅かしたのであった。「どうしたのであろう。」そう思いながら障害者は近づいて見た。それは小さい棺であった。まだ生後一二ヶ月しか経たない位の赤ん坊を入れたものと受取れた。それにしてもこの棺をこの処に持って来た人はいないのだらうか。隠坊はいないのだらうか。障害者は再びその辺を見回して見たが、それらしい人はいなかった。障害者は心を落着けて四辺の容子を見た。そこに小さい一つの建物があった。建物というよりは盆の聖霊棚のような簡単なものに屋根だけはついていた。そうしてその棚の上に一つの位牌のようなものが置いてあった。夕暮の光にすかして雇用すると「精神障害」と書いてあった。